スポーツ応援歌の替え歌アイデア!チームを盛り上げるアレンジのコツ

秋晴れのグラウンドで、色とりどりのはちまきをした子どもたちと大人が肩を組み、タオルを振りながら声をそろえて応援している様子 スポーツ応援
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2026年の運動会の替え歌には、RAG Music特集で上位に並ぶ「ライラック」「イイじゃん」「STARS」が使いやすく、10曲中6曲がスポーツ大会や中継のテーマ曲です。

ただし、曲をそのまま歌うことと、歌詞を変えることは法律上の扱いが違います。非営利の運動会で曲をそのまま演奏するのは著作権法の例外にあたりやすい一方、歌詞を書き換える替え歌は、非営利でも翻案権・同一性保持権の問題になり得ます。この記事では、曲選びから歌詞づくりのコツ、どこまでなら安心して楽しめるかまで整理しました!

運動会の替え歌に使える曲は?RAG Music掲載の上位10曲を比較

結論から言うと、2026年10月16日時点のRAG Music特集の掲載順1〜10位は「ライラック」「イイじゃん」「STARS」「最高到達点」「倍倍FIGHT!」「ノンフィクションズ」「ぶちかませよ!」「はいよろこんで」「アウトライン」「一秒」です。

ベースにしたのは、音楽メディアRAG Musicの「【運動会の応援歌】定番応援ソング・替え歌にオススメの曲まとめ【2026】」。2015年7月15日に公開され、2026年4月11日に記事全体が更新、最終更新は2026年9月26日となっている全100曲の特集です。

ひとつ大事な前提があります。この掲載順は再生数や人気投票ではありません。編集部の調査結果に、読者の「ランキングを上げる・下げる」ボタンの合計を加味して決まる順番で、日によって入れ替わります。実際、同じ特集のプレイリストページでは「イイじゃん」が1番目に来ていました。

 一秒(SixTONES)2026年日本テレビ系ミラノ・コルティナ2026アスリート応援ソング勝負どころ
 
 
掲載順・曲名(アーティスト) リリース 大会・番組・話題との関わり 向いている場面
1.
 
ライラック(Mrs.
 
GREEN APPLE) 2024年4月 アニメ『忘却バッテリー』OP 入場・応援合戦 2.
 
イイじゃん(M!
 
LK) 2025年2月 第98回選抜高校野球(2026年)入場行進曲 入場行進・合言葉コール 3.
 
 
  STARS(Snow Man) 2026年2月 TBS系スポーツ2026テーマ曲(冬季五輪中継) リレー・徒競走の入場 4.
 
 
  最高到達点(SEKAI NO OWARI) 2023年 アニメ『ONE PIECE』主題歌 クラスの努力を歌う応援歌 5.
 
倍倍FIGHT!
 
(CANDY TUNE) 2024年4月 2025年にTikTokのダンス動画で拡散 ダンス・掛け声 6.
 
 
  ノンフィクションズ(Da-iCE) 2025年 第107回全国高校野球選手権の応援歌、『熱闘甲子園』テーマ ブラスバンド演奏 7.
 
ぶちかませよ!
 
(FRUITS ZIPPER) 2026年3月 MBSのプロ野球中継「MBSベースボールパーク」テーマ タオル回し 8.
 
 
  はいよろこんで(こっちのけんと) 2024年 SNSのダンス動画で広く浸透 ダンス・応援合戦 9.
 
 
  アウトライン(imase) 2024年10月 第103回全国高校サッカー選手権の応援歌 コーラスでの大合唱 10.
 
    

リリース年の列を見ると分かるとおり、上位10曲は2023〜2026年にまたがっています。「2026年版」は今年の新曲リストではなく、「今の運動会で通用する曲」のリストなんですね。

タイアップ先で分けると、スポーツ大会・中継が6曲、アニメ主題歌が2曲、SNS発が2曲。私はこの「6・2・2」の比率に、今の応援歌の姿がよく表れていると感じました。


全100曲の特集には何が入っている?上位以外の傾向

上位10曲以外にも目を向けると、特集の幅広さが見えてきます。

11位は「アイドル」(YOASOBI)、12位は嵐の「夏疾風」。さらに下には「負けないで」(ZARD)、「夏色」(ゆず)、「ガッツだぜ!!」(ウルフルズ)のような世代を超える定番が並びます。

アニメソングも多く、「魔訶不思議アドベンチャー!」「めざせポケモンマスター」「おジャ魔女カーニバル!!」などの懐かしい曲から、「残響散歌」(Aimer)「青のすみか」(キタニタツヤ)まで入っていました。「天国と地獄」「ロッキーのテーマ」のような運動会BGMの王道も健在です。

つまりこの特集は、最新ヒットと親世代の定番が同じリストに並んでいるのが特徴。子どもと保護者が一緒に歌う運動会という場に、ちゃんと合わせた構成だと私は受け取りました。


替え歌にしやすい曲の選び方は?3つのチェックポイント

曲選びで迷ったら、次の3つを確認してみてください。

  • 言葉が短く、テンポよく区切れるか:一息で歌えるフレーズが多いほど、名前や合言葉を差し込みやすい
  • 全員で叫べる“すき間”があるか:コーラスや掛け声の場所があると一体感が段違い
  • 参加メンバーの世代が知っているか:子ども、保護者、職場の先輩まで届くかが大事

RAG Musicでも、「イイじゃん」は短い言葉でテンポよく歌われるので合言葉への入れ替え向き、「アウトライン」は声をそろえられるコーラスパートが魅力、「ノンフィクションズ」はブラスバンドで演奏しやすい、と紹介されています。

個人的には、3つ目の「世代」がいちばん見落とされがちだと思っています。

大人が混ざるチームなら、最新曲だけで固めるより「夏疾風」や「負けないで」のような曲を1つ混ぜた方が、結果的に声が大きくなることが多いんです。


替え歌アレンジのコツ5選|拍と文字数で考えると失敗しない

ここからは、実際に言葉を作るときのコツです。私が所属している草野球チームの応援コールづくりで試してきたやり方も、一緒にお伝えしますね。

1. 入れる言葉は「名前・目標・努力」の3種類

RAG Musicでは「最高到達点」について、AメロやBメロにクラスで取り組んできたことを入れるアイデアが紹介されています。

私のやり方は、まずメンバーに「この1か月で一番がんばったこと」を一言ずつ出してもらうこと。「素振り100回」「バトン100本」のように数字が入った言葉は、短くても重みが出るのでおすすめです。

2. サビの頭4拍に「チーム名」を置く

サビは一番声が集まる場所です。コツは、サビの最初の4拍(手拍子4回ぶん)にチーム名を収めること。1拍に1〜2音が目安なので、チーム名は4〜6音に縮めると歌いやすくなります。

これは私の失敗から学んだことです。チーム名(ここでは仮に「かわべりベアーズ」とします)を最初は8音のまま入れたら、早口になってベンチの声がバラバラに。「ベアーズ」の4音に削った翌週は、全員の声がそろって、相手ベンチがこちらを振り向くくらいの声量になりました。

削る勇気、本当に大事ですよ!

3. 曲のテーマと場面をそろえる

RAG Musicでは「アイドル」を使って、「努力しているのにそれを見せない」というテーマで歌う案も紹介されていました。

元の曲の雰囲気と応援する場面を重ねると、ただの言葉遊びから一段上の“作品”になります。

4. 動きは「8拍に1アクション」

「ぶちかませよ!」は、タオルを回しながら盛り上がるのがおすすめとされています。

動きを入れるなら、8拍(手拍子8回)に1つの動きくらいがちょうどいいです。以前、4拍ごとに振りを変えるコールを作ったときは、初参加のメンバーが完全に置いていかれてしまいました。細かすぎる振り付けは、一体感を逆に削ってしまうんですよね。

5. 流す場面を先に決める

「STARS」はリレーや徒競走の入場、「一秒」は勝負どころでの使用が提案されています。

入場用なのか、応援合戦用なのか、勝負どころ用なのか。場面が決まれば、歌詞の長さもテンションも自然と決まります。

※画像はAIによるイメージ

運動会の替え歌は著作権的に大丈夫?38条1項と弁護士の見解

先に答えを書きます。曲をそのまま歌う・流すのは、非営利の運動会なら著作権法38条1項の例外にあたる可能性が高い。歌詞を変える替え歌は、その例外の外にあり、別途検討が必要です。

38条1項で許諾なしの演奏が認められるのは、次の4つをすべて満たす場合です。

  • 公表された著作物であること
  • 営利を目的としないこと
  • 聴衆・観衆から料金を取らないこと
  • 演奏する人に報酬が支払われないこと

学校の運動会で市販曲をそのまま歌ったり、CDを流したりするのは、多くの場合これにあたると考えられます。ただしこの条文が認めているのは「演奏」であり、歌詞の書き換えまで許す規定ではありません。ここが「運動会だから全部OK」とは言い切れない理由です。

大熊裕司弁護士の解説:替え歌は「改変」の問題になる

虎ノ門法律特許事務所の大熊裕司弁護士の解説によると、替え歌は元の歌詞を変えるため、次の2つの権利が問題になり得ます。

  • 翻案権:作品を改変して新しい作品を作る権利。元の作品の権利者が持つ
  • 同一性保持権:作者が、自分の作品を意に反して変えられない権利

解説では、日本にはアメリカのような包括的な「フェアユース」規定がなく、パロディを特別に認める規定もないと指摘されています。

判例として紹介されているのは、江差追分事件(平成13年6月28日・最高裁)です。元の作品の本質的な特徴を感じ取れる形で手を加えれば翻案にあたる、という判断の物差しが示されました。

パロディ写真事件(昭和55年3月28日・最高裁)でも、作者の権利侵害が認められています。「パロディだから自由」という理屈は通りにくい、ということです。

平成24年に文化審議会著作権分科会のワーキングチームがパロディを検討したものの、特別な規定は導入されていないとも解説されています。なお、この解説の公開日は本文から確認できませんでした。筆者が2026年10月時点で調べた範囲でも、パロディを一般的に認める条文が新設された情報は見当たりません。

秋元啓佑弁護士の見解:歌詞を「1から作る」場合の整理

法律Q&Aサイト「ちょこっと弁護士Q&A」に2024年1月22日付で掲載された、三和法律特許事務所の秋元啓佑弁護士の回答は、さらに具体的です。広告動画での替え歌利用を想定した質問への回答ですが、考え方は応援歌にも参考になります。

  • 歌はメロディと歌詞の著作権が組み合わさった「結合著作物」
  • 元の歌詞の特徴を残した替え歌は、翻案権・同一性保持権の侵害になり、無断では使えない
  • 歌詞を完全に変えた場合は、元の歌詞の権利者の許諾は不要
  • ただし下品な歌詞や曲のイメージから大きく離れた歌詞は、作者の名誉・声望を害するとして違法とされる可能性がある

ここで注意したいのは、「1から作れば許諾不要」はあくまで一人の弁護士の見解だという点です。メロディ自体の利用には原則として許諾が必要とされており、歌詞を変えればすべて自由になるわけではありません。

それでも、「元の歌詞を1語ずつ置き換える替え歌」と「メロディに自分たちの言葉を1から乗せる応援歌」ではリスクが違う、という整理は覚えておく価値があります。多くの替え歌づくりで見落とされている違いです。

権利者側はどう扱っている?JASRACと音楽出版社の立場

権利者側の動きも確認しておきます。

JASRACは2007年3月、森進一さんの「おふくろさん」に歌詞を加えた改変版について、業務で歌ったりCD化したりすると著作者人格権の侵害になるおそれがある、と利用者に注意を呼びかけました。管理団体自身が「改変」に慎重な姿勢を示した例です。

また楽器店のヤマハが公開している編曲申請の案内では、JASRACは編曲を許諾する権利を持っておらず、曲を管理している音楽出版社などに確認するよう説明されています。JASRACの手続きで「演奏」は処理できても、「改変」の可否は別の窓口だということです。

曲の管理団体は、JASRACの作品データベース「J-WID」やNexToneの作品検索で調べられます。

SNSに上げるなら?包括契約が及ぶのは「原曲の利用」まで

YouTubeやTikTokなどの主要な動画サービスは、JASRACやNexToneと包括契約を結んでいます。秋元弁護士の回答でも、YouTubeならJASRAC管理曲のメロディ利用に個別の許諾は不要とされています。

ただし筆者の理解では、包括契約が対象にしているのは原曲(作詞・作曲)の利用です。元の歌詞の特徴を残した改変まで自動的に許されるわけではありません。CD音源そのものを動画に入れる場合は、レコード会社など音源側の権利も別に関わります。

学校・地域チームは現実にどこまで気にすべき?

記者としての評価を、場面別にまとめます。

  • 校内・チーム内でその場だけ歌う:トラブルになる可能性は比較的低いと考えられる。下品な歌詞や原曲のイメージを壊す内容は避ける
  • 保護者が撮影した動画をSNSで公開:誰でも見られる状態になり、権利者の目に触れる可能性も上がる。元の歌詞を残した替え歌の公開は控えるのが無難
  • 学校や大会の公式アカウントで発信:団体としての責任が生じる。オリジナル歌詞にするか、事前に権利者側へ確認する

学校によっては、行事動画の公開ルールをPTAや学校が独自に定めていることもあります。公開を考えているなら、まず学校側のルールを確認するのが近道です。

迷ったら、手拍子と掛け声だけのオリジナル応援コールに切り替えるのも立派な選択です。チーム名を3回叫んで手拍子、最後に全員でジャンプ。これだけでも、仲間の背中はちゃんと押せます。

※画像はAIによるイメージ

これからの運動会・スポーツ応援歌はどうなる?筆者の考察

ここからは、私・青葉の私見です。

まず感じるのは、応援歌の供給源として、スポーツ中継の存在感が大きくなっていることです。上位10曲のうち6曲が大会や中継のテーマ曲で、そのうち「STARS」「一秒」「ぶちかませよ!」「イイじゃん」の4曲は、2026年に開催・放送された大会や中継に使われた曲でした。

スポーツ中継で流れた曲が応援歌の定番になる流れは、昔からありました。ZARD「負けないで」はチャリティー番組のマラソンで繰り返し流れ、ゆず「栄光の架橋」は2004年のアテネ五輪中継で定着しています。

違いがあるとすれば、そのスピードです。2月の冬季五輪、3月の選抜高校野球、春からのプロ野球中継で流れた曲が、同じ年の秋の運動会リストで上位に入っている。数年かけて定番になる時代から、その年のうちに定番候補になる時代へ移りつつあると私は見ています。

一方で、10曲中4曲は2023〜2024年リリースのアニメ主題歌やSNS発の曲で、すぐに入れ替わるわけではありません。「中継で耳に残る曲」と「SNSで体が覚える曲」、そして「アニメで物語と結びついた曲」。この3つのルートが重なり合って、運動会の応援歌は作られていくのだと思います。

もうひとつ、SNS時代ならではの変化があります。替え歌が「その場の遊び」から「残る作品」に変わりやすくなったことです。

だからこれからは、どの曲を替えるか以上に、どこで・誰に向けて歌うかを先に決めてから作ることが大切になると考えています。

個人的に期待しているのは、人気曲のノリで盛り上がったあと、自分たちだけのオリジナル応援コールへ進んでいく流れです。著作権の面でもリスクが下がりますし、何より「自分たちの言葉」で叫ぶ声は、きっといちばん遠くまで届きます。


まとめ

RAG Musicの2026年版特集(最終更新2026年9月26日)では、「ライラック」「イイじゃん」「STARS」などが掲載順の上位に並び、10曲中6曲がスポーツ大会・中継のテーマ曲でした。掲載順は人気投票ではなく、編集部の調査と読者ボタンで変動する順番です。

替え歌づくりは「名前・目標・努力」を入れ、サビの頭4拍にチーム名、動きは8拍に1つが目安です。

法律面では、そのまま演奏するのは38条1項の例外にあたりやすい一方、歌詞の改変は別問題です。チーム内で楽しむ線と、公開する線を分けて考えて、思いっきり声を出していきましょう!


よくある質問

運動会でCD音源をそのまま校庭に流すのは問題ない?

公表された曲を、営利目的でなく、観客から料金を取らず、演奏者への報酬もない形で流すなら、著作権法38条1項の例外にあたると考えられます。多くの学校の運動会はこの条件に当てはまります。ただし、その様子を撮影してネットに公開する場合は別の検討が必要です。

替え歌の歌詞を学校のお便りやホームページに載せてもいい?

歌詞を印刷物やネットに載せるのは「演奏」ではないため、38条1項の例外は使えません。元の歌詞の特徴を残した替え歌なら、権利者側の確認が必要になる可能性があります。載せるなら、1から作ったオリジナル歌詞か、掛け声中心のコールにするのが無難です。

RAG Musicの掲載順は人気ランキングなの?

人気投票や再生数の順位ではありません。同サイトの説明では、編集部の調査結果に読者の「ランキングを上げる・下げる」ボタンの合計を加味して決まります。日によって入れ替わるので、最新の並びはサイトで確認してください。

青葉 結衣(アウトドア・スポーツライター)

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